ロータス・ヨーロッパ ~地を這うがごとく~

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ロータス・ヨーロッパロータスを作ったコーリン・チャップマンという人は、とにかくレースが好きで好きでしょうがなくって、好きが講じていつのまにか商売になっていたのがロータスである。

このあたりのメーカーとしての生い立ちはフェラーリに酷似している。モータースポーツ重視の姿勢も。

このロータス・ヨーロッパは1966年に発表されたロータス初のミッドシップスポーツカーであり、その設計のコンセプトは簡単にして頑固。
曰く「軽くて優れたハンドリングの車」である。

 エンジンマウント部分をY字に開いたフレームに、極力低い位置でエンジンを置き、その上にグラスファイバー製のボディを乗せたそのデザインはまさしくペッタンコで、トラックの下なんかくぐれそうだ。

エンジンはルノー16からの流用で水冷4気筒OHVの、しかもアルミ合金製なあたり偏執狂的な軽量化へのこだわりが感じられる。

ロータス・ヨーロッパ


ハイカムや圧縮比の見直しで84馬力を叩き出す1.5リッターエンジンで、わずか600kg程度のボディを振り回すからには、ハンドリングが相当タイトだったんじゃないだろうか。ロータス・ヨーロッパ

そうして発売されたこのヨーロッパは、1975年の生産終了までに、エンジンが少しずつ大きくなり、最終的に120馬力にまで上げられミッションが5速になりながらも、基本的なスタイリングは大きく変わることなかった。

 しかし、モータースポーツ畑のワンマン社長の会社の常なんだろうか、コーリン・チャップマンの死後、ロータスは急速に業績を落とし、GMに買収され、さらにブガッティに売り飛ばされ、そのブガッティが破産したりして、倒産の危機に瀕することになる。 八方塞がりになったロータスは、あれこれ考えた上に、「そうだ!ものすごく軽くて優れたハンドリングの車を作ろう!」とまた思ったわけである。またって言うのもちょっと何だけど。そうして1995年に生まれたのが、ロータス・エリーゼである。


ロータス・エリーゼこのエリーゼもまた、これでもかという軽量化の施された車で、アルミ製シャーシにはリベットを用いず接着剤でくっつけるというとんでもない作りだわ、ブレーキローターもアルミでできてるわ(初期)、エアコンやパワステと言った快適装備ははじめっからついてないというとんでもない超ライトウェイトスポーツカーに仕上がり、これがまた世界中で売れに売れてロータスは息を吹き返すこととなる。

それに気をよくしたのか、ロータスはヨーロッパを復活させることに決めるのだが、復活したヨーロッパはといえば…。


ロータス・ヨーロッパS2007

 

いくらなんでもこれはないんじゃないだろうか。ロータスはかつて自分たちが40年前に生み出した、地を這う狼のようだった名車をどうしてこんな風にしてしまったんだろうなあ。よっぽど90年初頭の経営危機がトラウマになってしまったんだろうか。

ロータス・ヨーロッパS2007

 

草葉の陰で、コーリン・チャップマン翁は果たしてハンチング帽を振り回してこの車を祝福してくれるだろうか。

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このページは、kanazoが2007年10月15日 20:18に書いたブログ記事です。

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