2007年11月アーカイブ
国内向けには750ccしか出さず、中免層を取り込めない(取り込むつもりもなかったのだろうが)ため、当時このカタナは高嶺の花だったのだが、欧米諸国では大人気で、様々なカスタマイズを施されたカタナが誕生したし、ハンガリーでは切手にまでなってしまった。
何もかも常識破りだったこのカタナというバイクが傑作であっただけに、それからのスズキは、性能を向上させることはかなっても、その「斬新さ」という面においての「カタナ越え」をすることがなかなかできず、カタナの生みの親であるハンス・ムートにデザインさせた、GSX400インパルスを登場させたりしたが、商業的には無残なもので、衰えぬカタナ人気にスズキはカタナを復刻して販売することとなる。一時的な懐古趣味による限定復刻ではなく、「再生産」である。
(ただし、インパルスそのものは名車であり、当時中型バイク最強の48psを叩き出しており、スズキのモアパワー思想の体現者ではあった)
カタナ誕生から25年。そして復刻したカタナの生産終了から数えること5年。2005年東京モーターショーで、ついにスズキが発表したのがこのストラトスフィアである。
大抵モーターショーには、どのメーカーも商品化はとりあえずおいといて奇抜なものを出すのだが、スズキの奇抜さはそのまま売り出されてしまう奇抜さなので、モーターショーにガツンとしたものが出てなければ、商品化されてもあまりぱっとしないのだ。
そういう意味で、このストラトスフィアは久々に「きましたよきましたよぉぉぉ!」という感じなのだ。
まずストラトスフィアのエンジン形式だが、水冷4サイクル6気筒DOHCである。
水冷4サイクル6気筒DOHC
水冷4サイクル6気筒DOHC
水冷4サイクル6気筒DOHC
6気筒ですと…?昔ホンダのCBXがそうだったような気が…。
大きなパワーを得るための大排気量化はある部分限界に来てるということなのだろうか。第一その分車重が重くなってしまうという矛盾を抱えてしまうわけだし、そうなると過給器か多気筒化かってことになり、ターボとかスーパーチャージャーだとアクセルコントロールが難しくなりそうなので、多気筒化が手っ取り早いんだろうなあ。
加えてノークラッチ、ノーシフトである。ただし、このエンジンは1100ccなので、上限が650ccとなる現行のAT2輪免許では運転ができない。
この言わばグレーゾーンとも言うべきユーザーターゲットの絞り方は、ビッグスクーター乗ってる人種と、こういうバイクを乗っている人種というのは本質的に別であるという考えを、少しずつ変えて双方を少しずつ融合したものを次世代バイクのありかたとして提案しているのかもしれない。これはヤマハにも同じことが言える。
メーターがデジタルなのは、個人的には大賛成である。4輪では初代のソアラとかスープラがグラフ式タコメーターにデジタル表示のスピードメーターだったが、実はあれ、すごく判りづらいという企画倒れ的欠点があったのだが、なんといってもかっこ良かったので許されていた。
なのでストラトスフィアのメーターのこれは実に素晴らしい。
さて、何でここでわざわざ2007年の今年に、今年のモーターショーに出品されているバイプレーンも空冷燃料電池で走るクロスケージにも触れず、2005年のコンセプトバイクを紹介するかというと、このストラトスフィアだが、2009年に発売になるらしい。しかもカタナ名義で出す可能性もあるそうなのだ。もしもカタナ名義で出ることになったら、ぜひ世界(とくにヨーロッパ)をメッタ斬りにして欲しいと思う。
アウディ傘下になってから、ムルシエラゴとガヤルドが売れて売れて、会社創設以来の好調を記録しているランボルギーニなのだが、シャーシから新開発の車を実はずっと出していない。ムルシエラゴですらもディアブロのシャーシを利用しているし、ガヤルドもアウディのラインで開発されたシャーシである。![]()
そのガヤルドも、アウディとしてはこのR8を作りたかったから、ついでにランボルギーニにも似たようなのを作らせてみたという感じがしてならない。
R8は、アウディがルマン24時間に参戦するために開発したプロトタイプレーシングカーであり、リアのパワートレイン部分(エンジン、トランスミッション、リアサスペンション)が、モジュール構造になっており、故障したら修理するのでなく、丸ごとごっそり交換できるという、それは反則じゃないのかコラと言いたくなる逆転の発想により、事実上「ほとんど壊れない」車だった。そのテクノロジーを量産スポーツカーにフィードバックして産まれたのが、このR8である。もっともこっちのR8はさすがにモジュール構造ではないと思うが。
元々アウディという会社は、ラリーには積極的で4輪駆動システム「クアトロ」を生み出してWRCを席巻してきたのだが、市販スポーツカーに対してそう積極的なスタンスではなかった。
しかし、なんだかんだでマイナーチェンジを繰り返しTTは次第に熟成されていく。そして1999年アウディはランボルギーニを買収する。
ランボルギーニはアウディの資本とパーツの供与により、ガヤルドを開発し、アウディはレーシングカーのR8のテクノロジーに、ランボルギーニの「空気」を取り込んで、R8の開発を進める。![]()
