2009年2月アーカイブ

ブガッティ・ヴェイロン1350psここ2年くらいだろうか。大排気量のスポーツカーのウリが、最高速度から最高出力に移っているような気がする。

まあそうだよなあ。400km/hオーバーって確かに凄いは凄いんだけど、300km/hオーバーの段階で「どこで走るんだ」などと揶揄されていたのに、400km/hなんて、「どうやって操るんだ」って話になってしまうんだから。


ブガッティ・ヴェイロン1350psアメリカでシェルビー・スーパーカーズがアルティメット・エアロTTを電気自動車化してどうのこうのと言っているのに触発されたのか、ブガッティもあのヴェイロンの1350馬力版を出すらしい。

しかも「ブガッティの創始者エットーリ・ブガッティ生誕100周年記念」ということだが、ブガッティほど身売り身売り倒産身売り規模縮小身売りという歴史を経たメーカーはないわけで、波乱に満ちた100年だったとも言える。

だからちょっと前のブガッティを知る者にとっての同社に対する認識は、「えーっと今はどこの傘下なんだ?」っていう程度なので、まさか2億近い価格の世界一高価な1000馬力のスポーツカーを限定生産するなんて想像もつかなかったのだ。
しかし1000馬力ってなあ…。セスナ機の馬力がおおむね300馬力でかなり高性能って言うのに、その3倍以上の出力を地上を移動する乗り物の駆動系に与えるっていうのは、エンジニアリング的にマッドサイエンティストの所業とも言えるんじゃないだろうか。しかも今度はさらに1350馬力である。いったいどこを目指しているんだろうか。

ブガッティ・ヴェイロン1350psとは言え、実はこういう車って結構好きなのである。理由はなんかバカげているから。

だいたい11キロの直線がないと最高速度が出せないという現実を踏まえれば、これは自動車という乗り物の禁断の領域なのに、それでもW型16気筒なんてエンジンを作り、その上4本のマニホールド全部にターボをつけてツインターボなんて生易しいものではなく4基がけターボにしてりまうなんて、こんなエンジンを設計している間エンジニアは楽しかっただろうなあ。


この「愛すべき不毛なモンスター」、ヴェイロン1350psモデルは「Centenaire=サントネール」と名付けられるらしい。「サントネール」とは「100年もの」という意味でワインによくつけられる名前である。100年の歴史をワインになぞらえたってことか。それはそれは山あり谷あり谷あり道なき道をさまよった100年だから、芳醇と言えば芳醇なんだろうなあ。
ブガッティ・ヴェイロン1350ps
市販車を改造したバイクでのみ行うレースに、SBKというのがある。その正式名称スーパーバイク選手権というのだが、もうちょっとかっこいい呼び名はないものかという素朴な疑問はさておき、SBKは前述の通り市販車をベースにしたバイクでのみ参加することになっているため、SBKに出たいがためにメーカーはモンスターマシンを市販するという本末転倒行為を行う。

もっともこれはモータースポーツの世界では、特にラリーに顕著なので別にずるいとか言うのは野暮も野暮であり、それよりも、すっかりラグジュアリーなんちゃってレーシングカーなくせに、未だに自分たちの車を「この種のロードカー」などと差別化した偉そうな言い回しをするフェラーリはどうなんだと小一時間説教でもくれたらいいのだ。いや誰にってわけじゃないんだけど。

BMW S 1000 RR SBK

そこでSBKに出たいがために、BMWが市販車として出したのがこのホンダCBR1100である。
というのはウソで、BMW S 1000 RR SBKである。

BMW S 1000 RR SBK

ぱっと見て気付くのは前後のタイヤにトラクションコントロールの、センサーとケーブルらしきものがついている。もしかしたらABSかもしれない。ということは、前後のタイヤの空転を察知してトラクションをかけるから、あとは電磁制御スロットルで気が済むまでスロットルをガバ開けでコーナーに突っ込んで下さいってことなんだろうな。そういえばドゥカティにも同じのがついていたんじゃなかったっけ。ただこっちはBMWなので、ドゥカティよりは信頼度高そうである。

BMW S 1000 RR SBK
ちなみにさきごろフィリピンで行われたテストは以下の通り。

1  Jonathan Rea  HANNspree Ten Kate Honda  1:31.8
2  Michel Fabrizio  Ducati Xerox Team  1:32.1
3  Ben Spies  Yamaha World Superbike  1:32.3
4  Noriyuki Haga  Ducati Xerox Team  1:32.3
5  Max Neukirchner  Suzuki Alstare  1:32.5
6  Yukio Kagayama  Suzuki Alstare  1:32.8
7  Troy Corser  BMW Motorrad Motorsport  1:32.9
8  Tom Sykes  Yamaha World Superbike  1:33.1
9  Ryuichi Kiyonari   Ten Kate Honda Racing  1:33.1
10  RubenXaus  BMW Motorrad Motorsport  1:33.5
11  Carlos Checa  HANNspree Ten Kate Honda  1:33.5

とまあ、残念ながらあまりいいところは見せられなかったわけだが、これからユーザーからのフィードバックで熟成していこうってところなのかなあ。


ランボルギーニ・アカデミーよく来たなクズども!まずお前らに言っておくことがある。お前らは全員自分の国じゃそれぞれの地位があって、尊敬や羨望を集める人生を送っているとは思うが、ランボルギーニ道を究めるべく約4000ユーロの金を支払って当ランボルギーニアカデミーに入学したからには、皆等しく虫ケラだと思え!返事は!!??
よし、まずお前らそこに並べ!今からお前らに気合を入れてやる!

全員歯を食いしばれ!

2009ランボルギーニアカデミー
これからランボルギーニ十訓をお前らに叩き込む!復唱しながら死ぬ気でお前らのスポンジみたいな脳みそに叩き込め!

一つ、燃費はリッター3キロまで!
一つ、プラグ変えたきゃエンジン下ろせ!
一つ、バッテリー変えたきゃエンジン下ろせ!
一つ、オイル変えたきゃエンジン下ろせ!
一つ、ワイパー液補充したきゃエンジン下ろせ!
一つ、500ps以下の車は車じゃない!
一つ、マラネロの跳ね馬のケツを蹴っ飛ばせ!
一つ、細かいことは気にするな!

お前らの乗ってる車は何だ!

「ランボルギーニであります!」

声が小さい!聞こえねえぞ!

「ランボルギーニであります!」

よし、コースに出ろ!モタモタするな!

2009ランボルギーニアカデミー「教官どのぉ!何でこんな雪深いところでやるんでありますかぁ!」

「バカ野郎!オーバーヒートしなくて済むからに決まってるじゃないか!貴様何年ランボルギーニ乗ってるんだ!」

「自分は以前はフェラーリ乗りでありましたぁ!」

「同じことだバカ野郎!」

2009ランボルギーニアカデミー
「教官どのぉ!ESPがオンになってるのにまったくトラクションコントロールが利かないでありまぁす!」

「このクズ野郎!ランボルギーニの車にパワー以外のテクノロジーの信頼性を期待するなんて甘ったれるなぁ!午後からはESPをオフにしたメニューだぞ!」


2009ランボルギーニアカデミー


「教官どのぉ!何となくまっすぐ走り始めたでありまぁす!」

「当たり前だ!4WDだぞ!」

「するとアウディのクアトロシステムですね!」

「バカ野郎!ビスカス式センターデフに決まってるだろ!貴様偉大なる名車ディアブロをコケにする気かぁ!」

2009ランボルギーニアカデミー


「教官どのぉ!ABSがあてになりませぇん!」

「このボンクラがぁ!死ぬ気でアクセルコントロールして気合で曲がれ!貴様イギリスのイヤミな車番組「Fifth Gear」で血祭りにあげられたマセラティM12みたいな目に遭いたいのかぁ!」 



とまあ、参加者がこんな目に遭ってるかどうかは知らないが、ランボルギーニは世界中のオーナーを対象に、プロのインストラクターとともにランボルギーニの性能を引き出すためのセミナーを開いている。参加者は自分の走りを写真や映像で撮影されたものを観ながら、適切なアドバイスを受けて、運転技術の向上を目指すという試みだそうだ。各国のディーラーを通じて申し込むこのランボルギーニアカデミーのお値段は3900ユーロで、宿泊施設や整備施設の手配も含まれるが、旅費は自費だそうである。

2009ランボルギーニアカデミー

アルファロメオR8アルファロメオって車に持つ印象は、
・足回りが弱い
・電装系が弱い
・暑さに弱い
・寒さにも弱い
・バッテリーがすぐあがる
・エンジンがすぐ壊れる
・エアコンがよく壊れる
・パワーウィンドウがよく壊れる
・テールライトが素手でもぎ取れる
(一部経験談あり)
なのにそれなりに高いってことである。


一年の大半を整備工場で過ごすアルファロメオなわけだが、えてしてオーナーはそんな愛車に対して寛容で、そんなわがままぶりが可愛いとさえ恍惚として言い切る。真性のマゾですなあ。

alf_2.jpg
フェラーリのように圧倒的な、ランボルギーニのように暴力的な存在感とは無縁の、なんかヘロヘロしてるんだけど、それなりにプライドの高い坊やって感じがする。

それでなきゃフェラーリが高飛車でヒステリックな娼婦なら、ランボルギーニはやたら短気なおばちゃんで、アルファロメオはその両者にパシリに使われる坊やってとこか。



アルファロメオ8C
ただアルファロメオという車は、調子がいいときはそれなりに運転していて味がある車らしく、熱心なマニアというのは、たとえどれほど故障に悩まされても忠誠を誓い続ける。その「それなりに楽しい感」を失わなかったからこそ長年やってきた会社なんですなあ。アルファロメオっていうのは。

さてこの8Cコンペティツィオーネだが、2003年フランクフルトモーターショーに出展したコンセプトカーをベースに開発された、全世界500台限定の車である。

エンジンは7リッターV型8気筒で、最高出力が450ps/7000rpm、最大トルクが470N・m/4750rpm。吸気側に連続可変バルブタイミング機構を備え2000rpmで最大トルクの80%ってことは、最高速度云々って車じゃないことはよくわかる。あまり無理せずそれなりに楽しく乗って下さいってことですね。
アルファロメオ8Cコンペティツィオーネ


エンジンを前に、ギアボックスを車体後部に置いたトランスアクスルレイアウトを採用し、重量配分比は前49:後51を実現しているというからそれなりにスポーティな走りも期待できそうである。

この内装も高級なような、スパルタンなような中途半…いやそれなりの味のある仕上がりである。



お値段は約2260万円と、それなりな車なのだが500台生産される中の70台が日本に割り当てられてるそうだが、この不況の中でも外車買う人間はやっぱりいるので、こういうそれなりのクーペっていうのはやっぱりあっという間に売れきれるんだろうなあ。

こうしてアルファロメオは不況の中もそれなりに生きていくのであった。
アルファロメオ8Cコンペティツィオーネ


公道を走れるフォーミュラカーと言えば、その昔YAMAHA OX99-11というのがあって、当時ブラバムとジョーダンに実際に供給されていたV12、3.5リッターエンジンを搭載したものが発売されるはずだったのに、バブルの崩壊と一緒にその話もなかったことになったのはもはや歴史の彼方なわけだが。
キャパロT1
ちょうどその後あたりから、ヨーロッパの方ではそういう試みが
活発に行われるようになったわけだが、そういった車作りになると俄然張り切るのが、
車を工業製品じゃなくて民芸品感覚で作るイギリスという国である。

キャパロT1
カワサキZZR1200の直列4気筒をベースにインジェクション化したラディカルSR1という車が少し前に登場したが、そういやあれもイギリスの車だった。

そしてこのキャパロも、会社自身はわりと堅実でインドのタタからnanoのOEM生産を請け負ったりしている。そうして稼いだ金をこういう道楽につぎ込んでいるわけなのだが、見れば見るほどまんまF1にフェンダーとライトをつけただけのデザインである。


キャパロT1
またギアボックスとかステアリングラックなどに目一杯カーボンどころかマグネシウム合金まで使って軽量化を図っているため、乾燥重量はわずか470kgで3.5リッターV8エンジンは最高出力500馬力だからパワーウェイトレシオは1kg/psである。

1である1!
もうこれは完全にレーシングカーであり、これに比べたらエンツォとかがレーシングカーを名乗るなんざヘソが茶を沸かすってもんだ。

キャパロT1
 

0-100マイルが5秒、最高速度が200マイルって言う数字はアルティメットエアロTTの400km/hオーバーよりも、はるかにリアルな数字なわけなのだが、こういう車の(世に出ることのなかったOX99-11は別として)元祖である、マクラーレンF1に比べると、評価が分かれるんだろうなと思っていたら、実はこの車を作ったのもゴードン・マレーだったというオチがついていたのでした。

いや…今回はこのタイトルをつけたかっただけで中身は特に考えてないんだけど…。

パガーニ・オウトモビリ社というのはイタリアにあるファクトリーなのだが、この創始者であるホルツィオ・パガーニという人は80年代の半ばから90年代にかけてランボルギーニのデザイナーだったそうである。

2009パガーニ・ゾンダR

本来ならこのフルカーボンボディを見て、まぁたカーボンカーボンかよって思うところなのだがこの会社の強みはカーボン成型技術が得意であるということで、とにかくボディワークに特化したメーカーなのだな。そんなわけだから始めっからエンジンの開発は放棄して、ドイツのAMGに外注している。潔いというか節操が無いというか。

2009パガーニ・ゾンダR

AMGの12気筒をミッドに載せてこのマニホールドの取り回し。しかもどう見てもこのマフラーには触媒がない。そしてスリックタイヤ。これで公道を走るんなら車検証申請するための書類は古新聞一か月分くらいになるんだろうな。

2009パガーニ・ゾンダR


うわぁもうわけわかんないやこのコックピット。とりあえずわかるのはセミオートマであるらしいことくらい。右手に草刈ガマみたいなパドルシフトがある。あと足元にあるゴルフのパターみたいなのと、へんな丸いのはもしかしてアクセルとブレーキだろうか?そして助手席の足元にはお約束の消火器がある。また正面のモニター内で計器類はデジタル表示されるらしい。

2009パガーニ・ゾンダR
自分が陸運局の職員だったら、ローダーに乗っけられてこんなのがナンバー取得に来たら、たぶん泣くと思う。

2009パガーニ・ゾンダR
ちなみにこのゾンダだが、日本にディーラーがない(当たり前だ)ので、並行輸入で数台が入って来ているのみだと言う。それでもいるんだ、こんなの買う奴が。

でもエンツォとかマセラティMC12とかをガレージにしまい込んでるオーナーよりは、こういうバカみたいな車にナンバーつけて乗り回しているオーナーがいると思うと、それはそれで愉快な話だとは思うのだ。
ランボルギーニ・ジャパンの大本営発表によると、2008年度の発売台数は全世界で2430台。これは2007年の2406台に対して1%の増加だそうである。

主要市場であるアメリカでは若干の落ち込みはあるものの、中東(間違いなくドバイだろうな)や中国での売上を伸ばしたらしい。わかりやすいなあ、原油価格の高騰とオリンピック景気か。

ランボルギーニ・ガヤルド
もちろんこれはアウディ傘下となってからの、ランボルギーニにしては堅実でランボルギーニにしては効率的な車の開発と販売網の構築への努力の賜物なのは言うまでもないんだけど、なんか違和感を感じるんだよなあ。

やっぱりこの会社の歴史的に考えれば

経営が破綻してない状態のランボルギーニは
ランボルギーニじゃないと思う。

正しいランボルギーニの姿とはいつも経営破綻している状態で、いつも身売り先を探しているランボルギーニこそが正しいランボルギーニの姿だと思うのだ。

ランボルギーニ ガヤルド

そう言えばマセラティにも同じことが言えますな。

ロンドンで行われるRMオークションに、1957年型フェラーリ250TRが出品されるという。もちろんこれはフェラーリが量産車を売り始める前の、「去年の型落ちしたレーシングカーを売っ払って今年のレース費用を捻出する」という自転車操業商売をしていた時代のれっきとしたレーシングカーである。

1957フェラーリ250
V型12気筒 SOHC 2バルブ 2953cc 300bhp/7200rpmというのは当時としてはこれにタイマン張れるエンジン作れるのはメルセデスだけだったはずなのだが、確かこの時代メルセデスはルマン24時間で観客を巻き込む大事故を起こして以来、レースに参加していなかったので、フェラーリは最強の名を欲しいままにしていた。

1957フェラーリ250TR
おっそろしく綺麗なエンジンなんだが、これ動くんだろうか?おおよそフェラーリほど、車自体はすでに死んでいるのに、隅々まで磨き上げられている車はないわけだが、まあ動いたからってこれを乗り回す奴はそういないんだろうけど。

1957フェラーリ250TR
このポンツーンフェンダーはこの時代の流行で、グリルから切れ込むデザインは、ドラムブレーキの冷却目的だったそうだ。もうどのアングルから見ても失神しそうなくらいかっこいい。

1957フェラーリ250TR
気になるお値段は、近年RMオークションに出品されたビンテージフェラーリのお値段が、アメリカのモントレーで出品された1961年型250GT SWB が451万ドル。ぺブルビーチで出品された1959年型 250GT LWB カリフォルニアスパイダーが363万ドルと、おおむね3億から4億5000万ってところで、やれサブプライムローンだの派遣切りなどって言葉が別世界のようだ。もちろん今回この車の場合、それらより安いとは考えづらい。

1957フェラーリ250TR
でもなぜか「どんな人が買うのか」よりも、「今までどんな人が持っていて、なぜ手放したのか」の方を考えてしまう。やっぱり時節柄栄枯盛衰ってやつなのかなあ。

ポルシェがパナメーラなんて世にもカッコ悪いセダン車を出し、ランボルギーニもこれまた不気味なセダンを出し、フェラーリはどうなんだろうなあ、と思っていたら同じようなことを考えてる人がいるらしく、こんな画像を見つけた。


フェラーリRV

もちろんこれは、架空の車なわけでフェラーリがRV車を出すなんてプレスリリースはないんだけど、でもフェラーリがこの先生き残るには、わが道を行くだけじゃだめなんだよなあ。

しかもフェラーリは昔のように「孤高」ではなく、ブルネイだかどこかの王族の注文に応えてF355のワゴンを作ったことがある。そもそもあの手の人種を軽蔑していて、パトロンと割り切って型落ちのレーシングカーを売っていた会社ではあるんだけど。

フェラーリRV

ただ、フェラーリがRVを作っても、カイエンみたいな強烈な剛性や、トゥアレグみたいなモリモリのトルクの車には到底なりそうもない。なんか自由が丘のピーコックの駐車場のレーンを二つまたいで駐車して、ヴィトンのセカンドバッグを持って悪趣味なスウェット穿いた男が降りてきそうな、意味無くハイパワーでやたらひ弱なRV車になりそうだ。


まあRVを名乗るならこれくらいはやってくれないと。

カイエン トランスシベリア2008

アルティメットエアロTT
SSCがシェルビー・スーパーカーズの略であると聞いて、てっきりあのキャロル・シェルビーの会社かと思って、この人がカスタマイズすると車がいかに化け物じみた変貌を遂げるかということを、コブラとかダッヂのヴァイパーとかを例に挙げて延々とウンチクを並べていたら、キャロル・シェルビーとはまったく関係ないことを知り愕然として、そのテキストを全部削除してはや一ヶ月。
せっかくなので再びトライ。

現時点でギネスブックの最高速度レコードホルダーであることはそっちこっちでふれられているが、434km/hってもう時速じゃなくて秒速で表現するべきだろこれは。

エンジンはGM製の6.3リットルV8ツインターボを搭載。最大出力1183ps、最大トルク151.3kgmって言う性能を読んでみて、何故か一番最初に頭に浮かんだ言葉は「バカ」である。



SSCアルティメットエアロTTだいたいGMは、会社そのものがどえらいことになっており、一握りのハリウッドスターとかロシアの石油成金相手にこういうバカ車作ってる場合じゃないのだが、実はこの車の次世代型は電気自動車になるというのだ。

アルティメットエアロEVと名づけられるそれのパワートレインはAESPと名づけられ2次電池としてリチウムイオンバッテリーを搭載し、充電時間は110Vコンセントでわずか10分。最大航続距離も約320kmだそうだ。
aa_2_1.jpg
ただ110Vコンセントで10分で充電完了っていったい何ボルトで充電してるんだろうと素朴な疑問が浮かぶのだが、ほとんど危険と言っていいくらいの大電流だと思う。キロアンペアオーダークラスの。あと劣化もやたら早いんじゃないだろうか。

この充電はCharge on the Runという自社開発のシステムを使用するそうで直訳すると「走って充電」ってとこなのだろうか。永久機関か?


aa_4.jpg
しかもこれ特許を取得済みである。SSCはGMの資本が入っているので、当然この特許にはGMが絡んでいる。そうなると、この偉大なバカ車は開発中の技術をデモンストレーションする使命を持っていることとなる。なるほどなあ。
この技術がもしも大ボラでなく本当に完成したら、おそらく自動車の駆動に関して革命が起きる。だいたい500馬力というから、トラックとかSUVから軍用車にも応用できるから、たとえ自社の車がさっぱり売れなかったとしても他社に特許を貸与すれば莫大な特許料を得ることができる。

ポルシェ商法ですね、わかります。


一方日本でも、ホンダがこういうコンセントみたいなカッコ悪い電気車を頑張って開発中であります。そもそも永久機関なんて人類の叡智における永遠のテーマみたいな技術はアメリカ人には似合いません。アメリカ人はもっと力技で無駄だらけの車ばかり作っていただいて、ぜひホンダにはリチウムイオンなんてケチなこと言わず、アルカリ電池10本くらいで走る車を開発していただきたい。

honda.jpg

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