2010年9月アーカイブ

ストラトス2010
往年の希少な名車が、熱心なファンによりレプリカを生み出されるのはよくあることで、一番有名なのはロータススーパー7のレプリカなわけだが、その偏執狂的なこだわりから一種の独立したブランドとして確立されることも珍しくない。ケイターハムとかね。

ランチア・ストラトスもまたCAEだのホークリッジだのアタカエンジニアリングだのが、非常にこだわり抜いたレプリカを産み出したわけだが、とうとうドイツの富豪が、「新しいストラトス」を作ってしまった。

ストラトス2010

しかも、あえてマルチェロ・ガンディーニではなくピニンファリーナに依頼のは、やっぱりワンオフで作るんだったらベルトーネよかピニンファリーナの方がいいと思ったのかな。フェラーリ612のワンオフとかも作ってるし。そもそもベース車両がフェラーリのF430だから、フェラーリをいじくり回すならフェラーリを産みだしたところってことなのかも。



ストラトス2010というわけで、この車のベース車はF430のしかもスクーデリア。うーん、遠慮なくぶった切りましたなあ。

ということは、ボディは結構大きくなっているはず。だってオリジナルのストラトスなんてMR2くらいの大きさしかなくって、旋回性最優先だからホイールベースはおもいっきり短くて、ボディシェイプは三角定規縦にしたような前傾姿勢の車だったんだから。

ストラトス2010車内はかなり広々した感じで、オリジナルの棺桶状態と比べるとえらい違いである。ちなみにドアにヘルメットが格納できる仕様はオリジナルもそうだった。というか、オリジナルストラトスは、あれでこんな仕様よくつけられたもんだと逆に関心してしまいそうなんだが。

ちなみにボディは当然フルカーボンである。


ストラトス2010
F430ベースってことは、4.3リッターV8のエンジンを載せているわけで、しかもそれで510馬力出そうって言うんだから、いくらボディが大きくなっているって言っても、もう正気の沙汰じゃない。オリジナルストラトスは、とにかく小さく小さく作って、エンジンだってディノのV6の190馬力載せてたんだから、今回みたいに完全にクルージング仕様のパワートレインをこのパッケージに載せるのは危険極まりないと思うんだけどなあ。


ストラトス2010
しかし、今回のストラトスはピニンファリーナの手の加え方が奇をてらうことなく、オリジナルのシェイプを少し「膨らませる」にとどめて、あのテイストをまったく損なうことなく作ったことはさすがだなあ、と素直に感動する。

一応風洞実験までしたらしいから、グランドエフェクトも問題ないのかな。


今回のストラトスだが、20台程度の少量生産も視野に入っているという。そう言われるとちょっと欲しくなってしまうわけだが。F430の中古を買うなら是非こっちだなあ。ただF430よりも圧倒的に高そうなんだけど。

ストラトス2010