使役するフェラーリ ~フェラーリ308GTB~
今も昔もフェラーリって車は扱いにくい上に壊れやすいと言われているわけだが、実際には近年のフェラーリは昔ほど気難しい車ではなくなっていることはあまり知られていない。
もちろんエアコンかけたらバッテリーがあがるだの、謎の白煙が上がるだの、最近では突然炎上が相次いだ458イタリアのケースもあり、その辺は国産車と比べてはいけません。あとボルボとかともね。あくまでも「フェラーリの歴史の中で」と言う意味ですので。
さてこの308GTBだが、登場は1975年だから当然テスタロッサなんざピニンファリーナのアトリエの図面に過ぎなかった頃なので当然「オーナーを使役する車」である。

もちろんエアコンかけたらバッテリーがあがるだの、謎の白煙が上がるだの、最近では突然炎上が相次いだ458イタリアのケースもあり、その辺は国産車と比べてはいけません。あとボルボとかともね。あくまでも「フェラーリの歴史の中で」と言う意味ですので。
実際にはいつからフェラーリは、扱いやすくなおかつ壊れにくくなったかと言うと、テスタロッサ(もしくは328)を境に、フェラーリは急に乗用車としての自分を意識し始めて、それ以降のフェラーリは急速に乗りやすくなって行く。なんとなくエンツォの死後と言えないこともないんだけど。
つまり、「オーナーを使役する車」ではなく「オーナーが(遠慮がちに)使役する車」となったのである。これはすごいぞ?今まで観光客を襲って食べ物を奪っていたサルが突然知恵の輪を始めるみたいなとんでもないことなのだ。
この車の凄いところは、初期生産モデルのボディがグラスファイバーで出来ていることである。しかもそれは別にフェラーリらしいお題目の「軽量化」などではなくスチール製ボディの生産が間に合わなかったからなのである。しかも1975年のイタリアのFRP成型技術なんてたかが知れてるから、この車は当然のようにボディに個体差が存在する。
70年代ですから当然フェラーリは512だの365だのデイトナだのの12気筒軍団をオラオラさせていた時代なわけで、そんな中でウェーバー製キャブレターを載せた255馬力のV8エンジンは、非力に見えないこともなかったが1050kgのボディが分解するんじゃないかって位の加速を、咆哮をあげながら見せつける車であった。
あとよく考えたらこの車ってあと50kg絞ったら重量税いらなかったのかな。

あとよく考えたらこの車ってあと50kg絞ったら重量税いらなかったのかな。
ちなみにこの時代のフェラーリを愛する人に、おおむね共通するところなのだが、妙に詩的で妙にマゾヒスティックなところがあり、エンジンをかけるときも、それを儀式めいた表現をしたがり、エンジンがかかれば「V8の跳ね馬の目覚めを目の当たりにする」とかって言い回しが好きだったりするんだな。
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