朝青龍のオーバーヘッドキック ~フォード・ムスタング~

アメリカ人の自動車哲学っていうのに対するわたくしの印象と申しましょうか先入観と申しましょうか偏見を述べるならおおむね以下の通り。

フォード・ムスタング
OK!大出力のエンジン作ったぜ!
ボディとシャーシの剛性がもたなくなったよ
OK!補強して頑丈なの作るぜ!
今度は大きさと重量が凄いことになったよ
OK!エンジンのパワー上げるぜ!
(最初に戻る)

まあこんな感じで、大抵のことを力技で何とかしてしまうのがアメリカなわけですな。
ただ、人間でも「敏捷に動けるデブ」と言う人がいるわけで、相撲取りなんかがその代表例で、結果的に引退するハメになった朝青龍のモンゴルにおけるサッカー映像なんか、非常に華麗なボールさばきを見せていたように、車でも「デカイ・重い」イコール必ずしも鈍重とは限らないんだな。

フォード・ムスタング
というわけで、このフォード・ムスタングはアメリカのスポーツカーの中でも屈指の「動けるデブ」なわけで、競技用車両としても活躍中である。

ただ、歴史が古い分ずいぶんとアレなというか、ショボいヴァージョンをリリースしていた時期があって、80年代から90年代のそれはまさに暗黒の歴史と言っていいくらいに大衆化というか、キャロル・シェルビーには見せたくないムスタング達であった。

フォード・ムスタングそんな90年代のファミリーカーみたいなムスタングをなかったことにするかのように、2005年に登場した6代目のムスタングは、70年代のテイストを思いっきり引っ張ってきた。
そして巨大化も忘れてなかった。
そこは忘れてもよかったんだぞ。

ムスタングの凋落は日本車の台頭って言うよりもフォードからのアイアコッカ退陣と重なるんで、「やっぱりアイアコッカのいた時代は良かったよね」ということなんだろうな。


フォード・ムスタング ブルーエンジェルス仕様
そして原点回帰とも言うべきこのムスタングは、ムスタングのムスタングたる所以である「でかい」「早い」「安い」の三拍子揃ったスポーツカーとして21世紀に復活して、二代目ナイトライダーにまでなってしまった。



ちなみに前述のアメリカ人的自動車哲学を突き詰めると、下記の写真のような状態になる。
どこまでも巨大なボディにどこまでも化け物トルクのエンジンを載せた超フロントヘビーな車のフルスロットルである。

フォード・ムスタングだけどこういうバカっぷりは決して嫌いではない。むしろ自動車発祥の国だからこそのバカっぷりなのかもしれないのだから。

フォード・ムスタングちなみに近年は「ムスタング」ではなく「マスタング」と呼ぶのが正しいようなのですが、本文中では敢えてかつての呼び名である「ムスタング」で統一しました。

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このページは、kanazoが2011年7月26日 22:22に書いたブログ記事です。

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