2011年9月アーカイブ

マイバッハ


マイバッハがアストンマーチンとの業務提携交渉に失敗して存続の危機らしい。

というかマイバッハがアストンマーチンとそんな交渉をしていたのかすらも知らなかったわけだが。



マイバッハ

マイバッハというのは20世紀の初頭に出来たエンジン製造会社なわけで、第一次世界大戦のときは鉄道のエンジンまで作っていたらしく、やがてダイムラーベンツの傘下に入ってからは、こんな感じの車を作ったこともあるんだが、基本的には内燃機関一筋の会社だった。

いかにもドイツって感じでいいなあ。

マイバッハ
ところが90年代半ばあたりから、突然高級車ブランドとして復活したのだ。しかもどれもこれもおっそろしくデカい車で、ホイールベースは6m超えである。まあリムジンなんだから当たり前なんだけどね。

しかも内装全部フルオーダーメイドな上に、最低価格が4000万以上ってのもとんでもないわこりゃ。大抵の場合「最低価格4000万」と言うと、「ああ、とりあえず4000万あれば買えるのか」とわたくしたち庶民は思うわけなんですが、これは「最低価格」なわけで、4000万しか払わなかったらヘタしたらエアコンすらついてないかもしれないのだ。


マイバッハしかもこういう車は「後部座席に乗りたい車」であって、「運転したい車」ではないわけだから、必然的に運転手というのが必要だし、当然保管場所もどこぞのマンションの駐車場とかではなく、邸宅(住宅じゃない)の屋内ガレージを用意しなくてはならない。まかり間違っても月極駐車場なんて言ったらそもそも売ってすらもらえないかもしれない。
そうなると、コスト面でフェラーリだのポルシェだのっていうチャラくせえ「運転したい車」のみなさんに比べると維持費がとんでもないことになるんだな。

マイバッハ
高級車というのは二種類あって、「運転したい」「快適に移動したい」の二つがあるわけだが、しかもこの二つが相容れることはあまりない。

もっと言い方を変えれば「高級なスポーツカー」と「走りもいいリムジン」ってことになるが、今人気の高級車ってのは明らかに前者なわけである。アストンマーチンなんてまさにその路線に色目つかいまくりだろ。



もちろん高級リムジンの需要というかマーケットはこれからも無くなることはないと思う。各国の要人とか経済界の重鎮とか、保守的な層っていうのは、結果的にはこういう車を選ぶはずだから。

ただ、ビジネスベースでこれを年間1000台以上売ろうとしてたってのはさすがに厳しいでしょ。
なんか売れないアイドルが「デビュー曲がオリコンで初登場5位以内に入らなかったら脱ぎます」みたいな企画を無理やりやらされているみたいだわ。

マイバッハ